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混迷の漂流国家ニッポン。政治の理想を追求すべく"新党ひとり"をバーチャル立党。それが『未来党(The Next Generation's Party)』。

天皇制の未来について考える [政治]

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本日は建国記念日です。
おめでとうございます。

神話に基づく建国の日というものが、天皇家とともに連綿と続いてきたことに、
改めて畏敬の念を抱くとともに、こうした伝統を守ってきた先人達に感謝したいと思います。

実は、前々からこの建国記念日にぜひエントリーしようと決めていたテーマがありました。
このタイミングだとさすがに不謹慎か、とも思いましたが、
天皇陛下の健康問題が大きくクローズアップされた今だからこそ、
敢えて提言する意味があるのだと思い、エントリーすることにしました。

それは、
天皇陛下の「生前譲位」を認める方向へ憲法ならびに皇室典範を改正すべく、
早急に議論を始めて頂きたい、ということです。

つまり、今上天皇がお元気なうちに、皇太子様が次の天皇へと即位可能なようにする、
ということです。

現在は、天皇陛下が崩御されてからでないと、皇太子様が天皇へ即位、
ならびに元号の変更もできないようになっています。

どのレベルで定められているかについて、私は詳しく知りません。
恐らく皇室典範なのではないかと思います。

本来、新しい天皇の誕生、そして新しい元号というものは、
さらなる発展・繁栄を目指すスタート、門出となる大変おめでたい祝事
です。

こうした歴史的なイベントに立ち会えるというのは、
平均的な日本人の寿命であれば、恐らく2~3回程度でしょう。
そうした観点からも非常に稀有な出来事なのです。

しかしながら、それは現在のところ、天皇陛下の崩御という悲しみと背中合わせなのです。
新しい門出のはずが、悲劇の結果生じることであるため、祝うに祝えないという、
まことに微妙な空気に列島全体が包まれるのです。

昭和という時代が終わりを告げ、
平成という時代が始まった時、
当時私は高校生でしたが、連日テレビでニュースを見ていて、
新しい時代の到来を喜ぶよりも、前天皇崩御のショックの方が大きかったのを覚えています。
そして、天皇制における即位のシステムに対して疑問を持ったものです。

こうしたことを防ぐためには、やはり「生前譲位」を認めるしかありません。
そうすれば、新しい天皇の誕生という歴史的な出来事を心から祝福できるようになります。

民衆の気持ちが昂揚するため、これは景気という側面からしても、
大きなプラス材料でしょう。

このように、精神的な意味でのジレンマを生じさせないため
というのが一点です。

さらに、もう一点付け加えるとすれば、経済的な混乱を避ける
という意味合いもあります。

昭和天皇が崩御されたのは、昭和64年1月7日(西暦1989年)。
平成という元号がスタートしたのは、翌1月8日からのことです。
つまり、昭和64年はたった7日しかありませんでした。

官民問わず、書類を始めとして様々なものに元号を使用します。
身近なところで言えば、硬貨などもそうですね。

こうしたものは、物によっては数ヶ月も前から予め準備、用意するものです。
それがたった7日ですべてを切り替えなくてはならない、という経済的な混乱をもたらしました。
そして、未だに履歴書など経歴を書く際に混乱してしまいます(笑)。

経済活動においては、ムダを省くということが、会社の利益率を確保する上で、
ひとつの方法論であるのは間違いありません。

それが突如として元号が変わることで、書類にしろ製品にしろ、
本来使用するはずのものが使えなくなり、新たに対応し直す事態に陥り、
予定外の支出が発生してしまうことになります。

さらに通常、企業や学校、あるいは役所などでは「年度」というカウント方式が存在します。
これとの整合性も取りづらく、混乱のもととなります。

ですから、「元号の改変は皇位継承とセット」という一世一元制を堅持するのならば、
それはそれで私は良いと思いますので、せめて様々な混乱を事前に避けるためにも、
可及的速やかな制度改正に向けて「生前譲位」の議論を始めるべき時が来ています。

内容が伴わず、単なるキャッチコピーに過ぎない「平成の開国」より、
こうした「平成の建国」の方がよほど必要に迫られているような気がします。


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