これが、短期的には双子の赤字と呼ばれる、巨額の赤字を生み出した
ことでも知られていますが、一方で中長期的に見れば、
その後のアメリカ繁栄の基盤になったことは疑いようがありません。
このレーガノミクスの減税主義については、以前当ブログでも
ご紹介させて頂いた、ラッファー氏の『増税が国を滅ぼす』に
詳しく書かれています。
翻って、第二次安倍政権の方針を乱暴にまとめると、増税主義です。
消費税率が8%、10%と上がり、その後も上がり続けることが予想される道です。
そのほかにも自動車税の税率上昇などを始めとして、
じつに豊富なラインナップが取り揃えられています(笑)。
今、短期的には経済効果が出ているように見えますが、
民主党政権が終わったことによる安堵と安倍政権への期待感から、
日本国民の気持ちが高揚していることが要因ではないかと思うのです。
「景気」という言葉は、以前にも触れましたが、元々経済用語ではありません。
「おっ、景気がいいねぇ」という使われ方をよく耳にしますが、
高揚した気持ちや、それに付随する空気感のようなものが、
案外「景気」の実態なのかも知れません。
ですから、
「安倍首相なら、この国を変えてくれる」
「経済を活性化させてくれるはずだ」
という期待感やムードが消費を押し上げ、投資を呼び込んで、
一時的にアベノミクス景気のような状況が展開されたと思われます。
もちろん金融政策なども後押しはしていますが・・・。
しかし、その期待感に実像が追いつかない場合、やがてその期待は、
失望へと変貌して、一気にしぼんでいきます。
「成長戦略」と何度も連呼されていますが、私にはその中身が、
昭和時代から使い古されたアイデアの焼き直しにしか見えないのです。
大胆な改革も、新機軸の発想も、そして何より日本が向かおうとする
国家像が伝わってこないのです。
この点は、国内外の投資家に見透かされていくと思います。
あと、大事な点は、消費増税前の駆け込み特需が起きているのではないか、
という可能性です。
戸建、マンションなどの不動産や、車など、比較的高額の商品は、
増税前に購入した方が得だからです。
つまり、需要の先食いをしている可能性があるということです。
その需要の先食いについては、数年前の家電エコポイント政策の末路を
見てみると、その負のインパクトの大きさがお分かりになると思います。
今度は、それが家電業界だけでなく、様々な業界に及び、
結果として日本経済が壊滅的になっていくトリガーになりかねない、
という懸念を私は抱いています。
何度も何度も繰り返しお伝えしていることですが、
消費税の導入、そして税率引き上げを受けて、国家の税収は増えるどころか、
逆に減ってしまっているのです。
この辺りの検証が殆どなされていない、あるいは意図的に避けられている、
というところに不気味さを感じています。
さらに、国の借金ばかりクローズアップされますが、財政バランス
というのであれば、国の「資産」もきちんと見なければなりません。
あと、国際的に見れば日本は債務国家ではなく、債権国家である、
というところも見逃してはいけない観点です。
その他に大切な論点としては、よく諸外国との消費税率の比較で、
日本はまだまだ低負担だというデータがテレビの情報番組等で紹介されますが、
日本人は消費税以外の税負担が既に大きく、国民負担率という観点で見れば、
現時点でも日本はかなりの重税国家であることが一目瞭然です。
私自身は、消費税増税には反対の立場ですが、最終的には日本国民が
増税を受け入れるならば仕方ありません。
ただし、その結論に至るまでには、可能な限りフェアな議論をし尽くして頂きたい、
そう願ってやみません。
これからしばらくは、集中的に未来党なりの国家戦略、国家像を、
当ブログで発信してみたいと考えています。
未来党的興国論を展開していきますので、ブログに訪れて下った皆様の、
何らかの議論や判断の一助となれれば幸いです。
しかし、彼の主たる戦法は、自分の得意フィールドに相手を嵌めて、
ボコボコにする、というやり口で、一言で言うと「下品」。
知事や市長を歴任し、行政の長ならではの苦労と経験をされたのでしょう。
その点は評価に値しますが、橋下氏はこれを利用して、
「いや、あなたは実際の行政を知らなすぎますよ」
といった文句から、相手を自分の土俵に引きずり込みます。
大体、このパターンで攻めている気がします。
いや、相手は「実際の行政」を知らなくて当然でしょう。
ほとんどの政治家や言論人は首長を経験していないのですから。
しかし、それを鬼の首を獲ったかのように、上から目線で威圧する、
その言動が下品に見えて仕方がないのです。
橋下氏が誰かと激論を交わした後、爽快感を感じたことがありますか?
どちらかと言うと、なんとも言えない後味の悪さを感じることの方が多くありませんか?
対照的に、小気味の良く上品なディベート力を持っているのは、
自民党の小泉進次郎氏だと個人的に感じています。
(注:私は自民党員じゃないですヨ~)
彼の出自をどうのこうの書いた、時代遅れの某三流週刊誌は、
こういうところをもっと掘り下げて攻撃すべきでした(笑)。
さらに、もっと大事なポイントは、国政に打って出て、
しかも政権与党を目指すのであれば、
きちんとした国家観を示すべきです。
憲法改正を掲げているならば、その改正憲法の試案ぐらいは、
せめて発表して然るべきでしょう。
また、政治家として、その基本的なスタンスがブレにブレまくっていることも懸念材料です。
ブレーンや世論の動向に左右されやすいのかどうか知りませんが、
民主党の狼少年こと、原口氏を遥かに凌駕する規模なのでは?
ここ半年の言行録をまとめてみれば一目瞭然でしょう。
政治的スタンスがブレて、一貫性がないということは、
国家を背負う政治家としての信念がないということと同義です。
このような人物に、絶対に国家運営の舵を握らせてはならないと思うのです。
ただ、現代日本のように、空気というか、ムードに流されやすい傾向にある中で、
橋下徹という人は、ある意味で時代の象徴というか、申し子なのかも知れません。
ポピュリズムに走る政治家、フワッとしたムードにすぐ流される国民。
民主党に政権を与えた、その思慮のなさを反省することなく、
浮ついた民意で日本解体勢力に政治権力を与えることになれば、
再び国難が日本に降りかかることになるのは目に見えています。
もし、橋下氏に絶対譲れない信念というものがあるとすれば、
「いまの日本をぶっ壊したい」
という一念なのではないかと推定されます。
よくよく賢明なるご判断のもとに、投票して頂きたいと願うばかりです。
今回は、「大同ブレンド政党?」というタイトルをつけました。
本来、書こうとしていた内容はかなり違ったものだったのです。
たま~にあるのですが、自分の中でアウトラインが決まっていても、
いざ書き出してみると、自分の意図しない方向へ進んでいってしまう・・・。
ただ頭が整理されていないせいなのか、それとも何かに誘導されているのか(笑)。
真実は定かではありませんが、これも自分の中の内なる声、
ということで受け止めるようにしています。
何気にテレビをつけたら、
なんと石原都知事が新党結成の速報中。
おおぉぉぉぉ、ついに政界再編が本格的に始まるようです。
これは私の予想ですが、いくら石原新党をつくり、
維新の会やみんなの党と連携しても、衆議院での過半数は取れないでしょう。
私が会見で気になったのは、「保守勢力の結集」です。
もちろん、新党メンバーのアウトラインでもあろうとは思いますが、
同時に、選挙後を見据えた発言なのではないかという気がしました。
それは、ずばり憲法改正。
まずは衆議院で自民党を含めた改憲勢力を結集し、
議員定数の三分の二を確保し、来夏の参院選で、
王手をかけるつもりのようなのではないでしょうか。
ですから、次期衆院選は、国防、国益、国家観が重要な争点となるでしょう。
そうでなければ、石原氏が国政に再挑戦する意味がありません。
従来、票にならないために、選挙戦では敬遠されがちだったテーマですが、
国政に携わる国会議員を目指す者は、本来避けてはならないことです。
覇権主義を隠さない、中華帝国。
いつ暴発するか分からない北朝鮮。
何とかの一つ覚えのように反日を続ける南朝鮮。
このような緊迫した東アジア情勢の中では、
「平和憲法」に縛られて、戦争放棄というお題目を唱えるだけでは、
国を守ることはできないのです。
私は石原氏の政策や思想に100%賛同しているわけではありませんが、
少なくとも国家観、そして国を守るという強烈な意志については、
大いに期待しているものです。
自分の国は自分で守れる普通の国にチェンジするのが先か、
それとも日本が中華帝国の自治区になるのが先か。
中華帝国が太平洋の覇権を握るのが2016年とも、2020年とも
言われている中で、我が国に残されたロスタイムはもう僅かしかありません。
一刻も早く目指そう。
脱・平和ボケ国家ニッポン!!
「政府は中国に譲歩しろ!」
などと政府に申し入れた、経団連の米倉会長。
「国益を考えれば我慢できる」
と平気で言ってのける観光業界。
福沢翁の論説に照らしてみれば、
このような輩は国賊、売国奴、守銭奴であることが明白である。
このような連中に「国益」を語る資格などありはしないのである。