ソ連崩壊を予言した小室直樹氏死去

「ソビエト帝国の崩壊」の小室直樹氏死去　心不全　７７歳
2010.9.28 13:08 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/obituary/100928/obt1009281308000-n1.htm

  ソ連崩壊を予測しベストセラーとなった「ソビエト帝国の崩壊」の著者で社会学者の小室直樹（こむろ・なおき）さんが４日、心不全のため死去したことが２８日、分かった。７７歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。

　昭和５１年刊行の評論「危機の構造　日本社会崩壊のモデル」では、人間の行動を呪縛（じゅばく）する社会や共同体の構造を分析。５５年の「ソビエト帝国の崩壊」「アメリカの逆襲」は相次いでベストセラーとなり、以後、精力的な執筆活動を展開した。

　経済学や社会学、統計学など幅広い学問を教える自主ゼミも開催。橋爪大三郎さん、副島隆彦さんら多くの社会学者や評論家を育てた。ロッキード裁判では、田中角栄元首相を擁護する論陣を張り、注目を集めた。東京工業大世界文明センター特任教授なども務めた。

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数日前にこの訃報をネットで見て、とても残念な気持ちになりました。
私も小室直樹氏の著作を数冊読んだことがありますが、私の頭ですらとてつもない「慧眼の持ち主」であることがはっきりと分かりました。

本来難しいことを実に平易な言葉で説いてくれています。
ほんとうに頭のいい人というのは、こういう人のことを言うのだな、と感じました。

今もしも氏がご存命であれば、沈みゆく日本の現状をなんと評するであろうか。
その分析と日本人に対する警告、そして提言をぜひ聞いてみたい気持ちになる。
しかし、それはもう叶わない。
国難の局面を迎えた日本としては、じつに、じつに惜しい財産をなくしたと言える。