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混迷の漂流国家ニッポン。政治の理想を追求すべく"新党ひとり"をバーチャル立党。それが『未来党(The Next Generation's Party)』。

宮崎よ、不死鳥の如く復活を! [政治]

ちょっと残念なニュースを見ました。
宮崎県にあるフェニックスリゾート・シーガイアがまたまたピンチのようです。

フェニックスリゾート社が施設を宮崎県と宮崎市に対して、「オーシャンドーム」など4施設を無償譲渡するよう提案したことについて、東国原宮崎県知事は受け入れを拒否したとのことです。

たびたび経営危機に陥っているシーガイアですが、もしかするとそろそろ本当に危ないかも知れません。

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シーガイア譲渡辞退
2010年8月7日  読売新聞)

多額の改修費が障害利用3案いずれも採算割れ

県と宮崎市が6日、シーガイアのオーシャンドームなど4施設の無償譲渡を辞退したのは、多額の改修費がネックとなったからだ。運営するフェニックスリゾート社は今後、「多目的屋内施設」「水族館」「ウオーターパーク」の3案を中心に活用法を検討するが、経営再建中の同社が単独で費用を捻出(ねんしゅつ)するのは困難とみられ、再活用の先行きは不透明だ。(帆足英夫)

 県と市は1月、フェニックス社などとともにドームの活用策を探る調査チームを設置。県民らから寄せられた利用案を3案に絞り、コストや採算性を検討した。

 要望が最も多かった多目的屋内施設は、人工芝などを施した場合の費用を約63億円と試算。年間運営費約5億2000万円に対する収入見込みは2億1000万円で、約3億1000万円の赤字が見込まれるとした。調査チームは「莫大(ばくだい)な改修費で、市、県による整備は現実的に困難」と結論づけた。

 従来通りのウオーターパークとして復活させる案は、改修に約39億円を要し、年間の赤字額を約2億4000万円と推測。3案の中でコスト負担は最も小さいが、「アミューズメント施設を行政で整備するのは考えられない」とした。

 水族館の試算は、改修費が約91億円で、年間赤字額は約3億7000万円。最も高額なコスト負担などから「水族館を整備するとしても、ほかの場所が適当」と意見を付けた。

 調査結果を踏まえ、東国原知事は「収益を確保することは容易ではない」と判断。宮崎市の戸敷正市長も「市の財政状況からして譲り受けることはできない」とし、無償譲渡の受け入れ辞退を表明した。

 公的資金の投入は道を断たれたが、調査チームには510件の活用案が寄せられ、ドーム再生への期待の大きさは裏付けられた。チーム座長の渡辺亮一・県商工観光労働部長は「すごい施設であることが改めて分かった。フェニックス社独自の取り組みで再生することを期待したい」と述べた。

 フェニックス社の丸山康幸会長は「県民の期待と熱意を感じることができた。調査結果を踏まえ、社内で検討を進めたい」と話した。
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私も約1年ほど仕事の都合により宮崎で暮らしていたことがあり、しかもシーガイア開業翌年の1994年に赴任したため、シーガイアのことはとても印象に残っています。

その時の私の率直な感想は、「南国に南国作ってどうするんですか?」
という感じでした。

さらに、豪華な施設で高級感を打ち出しているのは分かるのですが、ホテルもその他施設も利用料金が高めに設定されているため、地元の人が気軽に遊びに行ける施設ではなかったことも、マイナスポイントでした。

県外からの観光客を誘致したい、という思惑があったのでしょうが、地元の人に愛されないテーマパークは長続きしないのです。シーガイアの話題になると、地元の人たちはみな冷めた感じで、まるで「自分たちの生活には関係ないもの」というスタンスだったように思います。

もともと官民一体となって総事業費2000億円の巨費を投じた第三セクターだったようですが、ちょっと足元が見えていなかった、という感じがします。

私自身、シーガイアを利用したことはありませんが、ホテルに宿泊しているお客様を送迎したことがあり、ホテルのロビーには入ったことがあるのですが、とても開放感があり、かつ高級感も漂う、これぞ高級リゾートホテル!という雰囲気に圧倒されたものでした。

そんなシーガイアも既に宮崎になくてはならない景色のひとつとなっているのではないかと思うのです。すぐ近くを通っている一ツ葉有料道路から見るシーガイアは、とても絵にななるのです。その付近の景色はまるで外国のようでした。

このまま巨大廃墟になっていくのは、とてももったいないし、宮崎のためには有効利用すべきだと強く思うのです。そこで、たとえば、宮崎県庁と宮崎市役所を現状の施設を利用する形で丸ごとシーガイアへ移設し、なおかつハワイのアラモアナショッピングセンターのようなリゾート型のショッピングセンターを配して地元客、買い物客に来ていただく。そしてさらにカジノも誘致する。これで、地元の人も利用し、県外の観光客も来たくなる一大リゾートとして再生させるのです。

ただ、アクセスの問題があり、現在のところ構想の段階で止まっている、小倉から大分経由の「東九州新幹線」を他県と協力して推進し、その際の宮崎県内の駅として、延岡→日向→シーガイア→宮崎空港、としてダイレクトにシーガイアに行けるようにするのです。

つまり、今までは、市内の駅や空港から来る観光客に対して、いかにしてシーガイアに寄って頂くか、という発想だったと思うのですが、私としては「まずシーガイアに来てもらい、シーガイアを拠点として、ここからどこへ観光の足を伸ばすかを検討して頂く」という一点突破での宮崎の観光業再生を提言してみたいと思います。

私が宮崎に住んでいたのはわずか1年。
研修のため他県に離れていた3ケ月を除けば、もっと短いものです。
しかし、私は宮崎にとても愛着があります。
もし、「仕事のこととか何も考えずに、一番どこに住みたいか?」と問われれば、多少の迷いはあるものの、恐らく「宮崎」と答えることでしょう。

家賃が驚くほど安い(笑)とか、自然が素晴らしいとか、人がとても温かいとか、いろいろありますが、宮崎という場所自体に、なぜだか強烈な郷愁を感じるのです。たまにですが神話の地に暮らしているような感覚すらありました。

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一番、神秘性を感じたのは、宮崎から大阪への異動が決まり、あと少しで宮崎を離れなくてはならないという時に、深夜ドライブに出掛けたときのことです。いろいろな思いがあり、気持ちの整理をつけたかったのです。

市街地から離れた場所で、少し小高いところへ行ったように記憶しているのですが、その時に車から降りてふと夜空を見上げると、満月が輝いていたのですが、その満月を囲むようにとても巨大な輪っかがあり、それが月光を受けて輝いているのか、なんとも言えない神々しい光をたたえているのです。

月輪とでもいうのでしょうか。
しばらくその神秘的な光景を眺めていると、まるで心が洗われるかのように、自然と涙がポロポロとこぼれてきました。

まあ、突然の辞令で多少感傷的になっていたのだとは思いますが、今でもあの神秘的な光景は忘れられません。ただ、大阪赴任をためらっていた私でしたが、その月輪を見てふんぎりがついたのも確かです。

このように宮崎にはとても愛着がありますので、今回の一連の口蹄疫騒動もとても心配しておりました。後手後手にまわる政府の対応と、その後手にまわった反省もせずに地方自治体へ責任をなすりつけるかのような言動、そして一番苦しんでいる農家の方々への血も涙も感じさせない冷徹な言動の数々・・・。

フェニックスとは、燃え尽きた灰の中からも蘇る不死鳥のことです。
その名の如く、宮崎が不死鳥のように復活する日が一日でも早く訪れることを願っております。

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