混迷の漂流国家ニッポン。政治の理想を追求すべく"新党ひとり"をバーチャル立党。それが『未来党(The Next Generation's Party)』。
【再掲】夢はでっかく、宇宙太陽光発電! [政治]
※元記事:2011年9月29日分の再掲載です
日本、フランスで原発事故が起きて、
世界的に「脱原発」といううねりが醸成されつつあるようですが、
冷静に考えると、短期的には原子力エネルギーは必要だということが分かると思うのです。
いまは原発推進派か、脱原発派か、
と白か黒かという感じで、何か中世の魔女狩りのような様相を呈している気がします。
しかし、ほんとうの意味で「推進」しているのは、ごくごく一部の方で、
大多数の方々は「容認」という言葉が妥当なのではないかと個人的に感じています。
震災、原発事故直後ですから、仕方がないことですし、むしろそうした議論が起こるのは、
ごくごく自然なことで、健全なことだと言えます。
しかしながら、少し極端に傾きつつあるような気がしてならないのです。
つまり、文明やテクノロジーを否定する方へ議論がすり変わってきつつあるように感じています。
そもそも、
文明というものは、人類が自然を克服する過程で進化してきたものです。
日本でもそうですが、文明というものは大河に沿って発達するケースが多いのです。
エジプト文明でもたびたびナイル川の氾濫に悩まされてきたはずです。
では、その氾濫対策で治水工事をすることを以て、自然破壊と見なすでしょうか?
もしかしたら、当時の保守的な学者や知識人は反対したかも知れませんね。
震災後、花見の時期に都内の公園で桜のライトアップをせず、
「夜桜中止」となったことについて、お天気キャスターの石原良純氏は、
「そもそも、夜桜なんて見る必要がない。江戸時代とか昔はライトアップなんてされていなかった。」
というような主旨の発言をしていたと記憶しておりますが、
毎年、彼が夜桜をバックにお天気中継をして、「実に綺麗ですね~」という発言をしていたのは、
一体なんだったのか(笑)。
また、これはかなり前から議論があることですが、
季節感が希薄になってきたことについて、
「温室で野菜や果物を作るから季節感がなくなる。やめてしまえばいい」
という意見があり、震災後のテレビでコメンテーターの一人がまさにこの発言をしていたのを、
見てしまいました。
では、寒い時期以外は、イチゴが乗ったショートケーキや、タルトが食べられなくても文句言わないでくださいね。
先ほども文明の根源について少し触れましたが、
自然を克服し、より快適に、より便利に暮らせる社会を目指し続けたからこそ、
文明の発展があったわけです。
「太陽が沈んだ後も明るいところで本が読みたい」
「真夏に冷たいものを食べたり飲んだりしてみたい」
「足腰が強くないけれど、各地を旅して周りたい」
という欲求が昔の人にはあったはずです。
それが進化・発展の出発点にもなるのです。
もし、そうした快適さ、便利さを否定なさるのであれば、
電気もガスも水道も、車も電化製品もかなぐり捨てて、縄文時代、弥生時代へ帰りなさい、
と文明否定論者に申し上げたい。
いや、火を使うと二酸化炭素が発生して、地球温暖化が促進されるそうですから、
火も使ってはいけません(笑)。
文字通り、野生動物と同じレベルの魅惑的な楽園生活が待ってますよ?
そこまでする覚悟があって初めて文明を否定できるのです。
上辺だけの感傷的な発言を公共の電波で撒き散らすのは辞めて頂きたい。
ついでに申しますと、
かつての左翼運動家の方々は、行き場をなくして、
最近では環境問題に熱心に取り組んでいらっしゃいます。
これは世界的にも言えることで、グリーンピースやシーシェパードを見ればよくわかります。
左翼のトレンドはズバリ「環境」なのです。
これがどうも彼らの間ではクールなことのようです(苦笑)。
まあ、それはそれとしましても、
エネルギーというのは、文明のコアの部分であり、
決して手放してはいけないものです。
いずれにしても、エネルギーの分散化というのは、将来を見据えた国策として、
積極的に取り組まねばなりません。
日本領海内の海底ガス田、油田の探査、研究も然りですし、
水素エンジンとか、太陽光もそうでしょう。
まだ記憶に新しいとは思いますが、ソフトバンクの孫正義氏が、
メガソーラー発電計画をぶち上げ、会社の定款に電気事業を加えたとか加えないとか。
私は孫正義という人間を尊敬していますが、この太陽光発電構想には疑問符です。
まず、発電効率の問題があり、蓄電が難しい以上、太陽が沈む夜間の時間帯がネックです。
ですから、ビジネスモデルとして成功するかどうかは難しいと言わざるを得ません。
太陽光発電に関しては、個人的には、以前から
宇宙太陽光発電が次世代エネルギーのエースになり得ると思っていましたし、
ことあるごとにそうしたことを友人、知人に語ってもきました。
宇宙太陽光発電とは、
文字通り、太陽光発電を宇宙で行う、というものですが、
宇宙太陽光発電のメリットとしては、昼夜の区別なく、天候にも大きく左右されることなく、
24時間、安定して発電可能というところです。
確かに、想定されるデメリットや懸念事項もなくはないのですが、
原子力もダメ、CO2排出するのもダメ、
ということを前提に考えると、現状の技術の発展形である、
この宇宙太陽光発電を本格的に研究、開発した方が良いと思っていました。
安価で安全なエネルギーを手にいれれば、
バカ高い化石燃料を産油国のご機嫌を伺いつつ購入させて頂く必要も減ります。
EV(電気自動車)を普及させてしまえば、原油価格の高騰に頭を悩ます必要もなく、
通勤やドライブに出かけることができるのです。
ソフトバンクの電気事業参入について、世間ではいろいろ言われていますが、
孫正義氏が電気事業に参入を目指した目的というのは、
私個人としては、インターネットのインフラを手に入れることだと推察しております。
現在、インターネットというのはADSLにしても、光ファイバーにしても、
大部分がNTT(あるいは前身の電電公社)の資産を活用して、提供されています。
これについては、各通信事業者が活用するために、インフラのレンタル料金をNTTに支払っているわけです。
この点が何度も孫正義氏が総務省、あるいはNTTにケンカを吹っかけた所以なのです。
そして、現在各家庭まで有線で提供されているインターネットは、
その殆どがワイヤレスで提供される時代になるはずです。
それもごく近い将来、必ずそうなると確信しております。
Wi-Fiを中心とした無線方式での提供が主流になるかも知れませんが、
もう一方で、既存の電力線を使っての有線インターネット通信というのも模索されています。
読んで字のごとく、全国各地に張り巡らされた送電網を、通信網にしてしまうというものです。
この技術の確立・普及により、光ファイバーがなかなか敷設されない地域であっても、
高速インターネットが可能になるという大きなメリットがあります。
これは、すでに小規模においては、PLCとして実現されており、家庭内LANを組む際に、
従来の有線LAN、無線LANに加え、第三の方式として提供されています。
我が家もこのPLCモデムを導入して、快適にネットライフを送っています。
こうした背景を知っていると、孫正義氏が電気事業に乗り出したとしても、
「??」と首を傾げないで、むしろ「なるほど!」と思えます。
決して信条がブレたのではなく、あくまでも電力網という次世代の通信インフラを手中に収める、
という彼の覇道の一環に過ぎないのだと喝破できます。
ちなみに、将来的には家庭内の電力供給もワイヤレス化される時代が到来します。
子供や孫の時代あたりにあると、コンセントだとか、電気のコードとか言っても通じなくなるかも知れません。
「不便な時代だったんだね」と一笑に付されるかも知れません。
また、宇宙太陽光発電には、ある隠されたメリットがあります。
それは、宇宙にある発電設備の角度を、ちょこっとだけ変えてあげると、
途端にマイクロ波兵器に早変わりします。
中国、ロシア、そして北朝鮮、と核保有国に囲まれている日本にとっては、
核兵器を保有しなくても核抑止力を手にできる好機でもあります。
こんな話を出すと、途端にきな臭くなりますが、
文明の利器というものは、何でも所有者・使用者の意識次第で武器になってしまうのです。
ダイナマイトや核エネルギーもそうですし、身近なところでは、
カッターナイフや包丁という便利な道具ですら、殺人事件の凶器となりえます。
新しい技術に対して、デメリットや環境、人体への影響というものをよくよく研究するのは良いですが、
それがために新しい可能性を潰してしまってはならないとも思います。
ご存知の方も多いかも知れませんが、孫正義氏は明治維新の立役者である、
坂本龍馬を尊敬してやまない人で、アメリカに留学したのも龍馬の生き方に共鳴したからです。
さらに、現在のソフトバンクグループのロゴである〓は、
龍馬の海援隊の旗印をモチーフ、というかそのまんまなのです(笑)。
なので、孫氏がメガソーラー発電を提唱した記事を見た時は、
天国にいるであろう、坂本龍馬ならどう言うかな、と思わず考えてしまいました。
龍馬ならば、↓のように言うかも知れません。
孫さん、ゆうちゅうことがこんまいぜよ。
太陽光発電は確かに、えいけれども、
どうせならもっと大きゅう構えんといかんちや。
これからの時代は宇宙ぜよ、宇宙。
それなら、太陽光発電も宇宙でやったらえいがぜよ。
それに、もし日本を脅す国があったら、
「これでズドンぜよ!」
と言い返したら、それで終わりやき。
2012-12-13 08:18
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