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混迷の漂流国家ニッポン。政治の理想を追求すべく"新党ひとり"をバーチャル立党。それが『未来党(The Next Generation's Party)』。

裁判員制度について [政治]

裁判員制度が施行(2009年5月21日)されてから1年が経ちました。
昨日、下記のような記事を見ましたので、この裁判員制度について少しコメントしてみたいと思います。

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「休暇取得に明確な基準を」=「欠勤扱い」の裁判員が注文―徳島地裁

徳島地裁で強盗殺人未遂事件の裁判員裁判の判決が言い渡された12日、会社を欠勤扱いにされた裁判員経験者の男性会社員(46)が記者会見し「休みについては裁判所と会社の間で明確な基準を作るべきだ」と注文を付けた。
 公判では殺意の有無が争われ、審理は6日間に及んだ。男性は会社と相談したが、会社側は裁判所から日当が出ることを理由に、代休3日間、足りない3日間は無給の欠勤扱いとするよう指示した。

7月12日19時4分配信 時事通信
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私はそもそもこの裁判員制度に対しては反対の立場です。
話が出た頃から一貫して反対です。

この制度の発端としては、「従来の裁判制度では裁判が非常に長期に渡るため、非効率的である。だから一般市民の声を実際に取り入れることで裁判の効率化、スピードアップを図る」というものだと認識しております。

しかし、弁護士、検察官、裁判官などみっちりと法律を学んできた専門家が集まって決着までに何年もかかるというのに、なぜ素人の一般市民が参加することでサクッと裁判が終わるのか、その理屈が私には理解できません。

また、なぜ裁判がそんなに長くなるのかということを単純に考えてみると、「裁判官が判断に責任を持ちたくないため、自身の判断の責任が極めて低くなるレベルまで徹底的に時間をかける」からなのではないかと疑ってしまうわけです。

そんなことの穴埋めに国民の貴重な時間を奪わないで欲しいと思います。
上記の記事のように、裁判員が社会的に不利に扱われるという問題もありますが、私が一番問題だと思っているのは、裁判員の責任に対する精神的重圧です。

素人が他人に対して、死刑を含めた刑罰を与える苦しみは計り知れないものがあると思います。
さらにもし、自分が裁判員として参加した裁判において「死刑」を求刑した人物が、のちに足利事件の菅谷さんのように無実だと判明したとしたら、自殺者を出すことにもなりかねません。
なぜ裁判官が物事の判断を下せないほど無能だということの尻拭いを国民がしなければならないのでしょう?

人が人に罰を課すという行為は、法律を専門に学んだ者が負うべき責務であり、それを責任逃れのためにもっともらしい理屈をこねて一般国民に押し付けるなど言語道断。
この制度を継続するならば、少なくとも裁判員裁判に関わる裁判官は無給奉仕し、その分を裁判員として責任を負わされる方々に献じるべきでしょう。

私の不勉強なのかも知れませんが、いまのところ、知る限りではこの裁判員制度の廃止を主張している政党はないように思います。もし国民の不利益にしかならないこの制度の廃止を訴える政党があったとしたら、ぜひ頑張って頂きたいと思います。


■関連サイト
特集 裁判員制度 スタート1年(時事ドットコム)


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